エアー・エレメントについて


バイクのエンジンは、空気とガソリンを混合して爆発させています。そのエネルギーを利用して、走る力の源にしてます。その空気を、ろ過(ゴミを取り除く)する役目をしているのがエアー・エレメントです。当然、ゴミを取り除いてくれているので、走れば走るほど、どんどん汚れていきます。汚れでエレメントが目詰まりを起こし始めるとエンジンの中に入る空気の量が減っていく為、燃費が悪くなる、プラグがくすぶりエンジンの始動性が悪くなる、エンジンの回転が高回転にいくほど頭うちにななど、いろんなトラブルを引き起こす原因になります。このエアー・エレメントは、ほとんどが外からは見えない場所に取り付けられている為、なかなか点検する時に苦労する事があります。ご自分のバイクのエアー・エレメントは何処についているのか、一度確認をされた方がいいかもしれません。


1.  交換時期

エアー・エレメントの交換時期ですが、基本は目視で判断します。ただ、いつもいつもいろんな部品を取り外しながら、エアー・エレメントをチェックするのは、かなり手間がかかり、しんどいと思われることでしょう。最近のエレメントは10,000K〜20,000Kぐらいは持つといわれてます。多少の汚れなら掃除ができますので、先程の距離を走りきるまでに点検の機会をつくってください。また、走行される場所、走行の平均速度、によっては交換時期がずれることもありますので、自分で判断できない場合は、お店の人に相談してみましょう。


2.  エレメントのタイプ

エアーエレメントの種類ですが、大きく分けて二つあります。湿式タイプと乾式タイプです。乾式タイプの汚れは、軽くたたくか、エアー・ガンなどを使って吹きとばすかで、ある程度汚れを落とす事ができます。湿式タイプは灯油か、エレメントの専用クリーナーできれいにできます。洗ったあとは、布でよくふき取るか自然乾燥させてください。決して、ドライヤーなどで強制乾燥はしないでください。火災の元になります。乾いた後、専用のエレメント・オイルを薄く表面に塗ってあげると、汚れの吸着力があがります。この時も塗りすぎに注意してください。ただ、掃除して使用できるのは1〜2回までが限界と考えましょう。

3.  社外エレメント

エレメントには純正品以外に社外のパーツメーカーが販売しているエレメントがあります。多くは吸入効率が純正品のものより高いことを宣伝しています。これはキャブレターなどのガソリンの流量を増やした際、エンジンのチューニングを行なう際に効果的なのですが、そうで無い場合は逆に乗りずらくなるケースがありますので、気をつけてください。